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失敗学

かなりの人が見たであろう渡部さんの記者会見。わたしもリアルタイムで見ましたよ。いやー長かった…。夕ご飯作りながら、食べながら、食後のコーヒー飲みながら。

最初はちゃんといろいろと突っ込んで聞いてほしいわ、と思いながら見てたけれど

女性リポーター陣からの容赦ない詰め寄りに、汗だくで答える姿に何度か笑っちゃいながらも

途中から、痛々しくもあり。。。
涙流してる人に大して容赦ないなぁ、と。

ここぞとばかりに集中砲火で必要以上に正義を振りかざして、執拗に追い詰めるのは、やっぱりマスゴミと言われちゃう所以だな、と。

ふと、マッチが会見したら、あそこまで突っ込むのかな?と思ったり

けど、そういう私も、会見やる前には、都合よすぎじゃない?
会見は直後にやるべきだったし、やらずに逃げてる姿は本当に幻滅もしたけれど

しかも、復帰をする。既に収録も終えているという報道が先にあって、復帰する為に、今更謝罪会見って。なんじゃ、それ、と。そんな上手いこといくって本気で考えてるの?と考えの浅はかさに呆れてました。

4WDの原田龍二さんは、すぐに会見して、逃げずに、何でも聞いてくださいというスタンスで真正面からぶつかったのに、とどうしても比較しちゃう。
会見後も、その問題から逃げずに、ネタにされてもちゃんと答える。結果、露出も多くなって仕事にもつながってる。

ガキ使で、禊をしたから世間から許されたということではなくて、あれだけ会見などで恥をかいた人が、しれっと俳優業に復活するのではなく、笑われる覚悟で、自ら、不倫ネタを披露する。
反省してなければできないことだと思う。
会見してなかったら誰も笑えないもん。

それを何の試練も受けずに、しれっと逃げ続けている人が不倫ブラザーズみたいに、渡部さんが出てきたとしても、そりゃ笑えませんって。。。

そこへオファーする方もする方だし、受ける方も受ける方もだな、と。世間との感覚のズレに震える。

だらだらとながーい時間、質問者は同じ質問を繰り返し、渡部さんも質問とは違う答えや言い逃れ、何度聞いたか分からない「ほんとに、あのー」だらけの結局何が言いたかったのか会見でしたが

それでも、彼の本音も見えてたと思う。
報道後にすぐに会見しなかった事を本当に後悔している。あの時にすべきだった。
その後、文春の取材を受けて答えた事で収束して記者会見をしなくて済むんじゃないかという甘い考えがあった。などなど。

そもそも、家族や取引先など、謝罪すべき相手にはもう謝罪してて、奥さんは離婚の選択をしなかった訳だから、

それ以上、チクチクねちねちと質問を重ねなくても、一通り話を聞いた後は多目的トイレの利用についての謝罪に終始するだけでよかったと思う。

会見時期を見誤ったとしても、反省して謝っている人を更に吊し上げて上から目線で糾弾するのはモヤモヤするんですが

とはいえ、当たり前に会見自体がモヤモヤして、もっとうまく段取りして渡部劇場にできなかったこと。なんか勿体なかった気がしてならない。なんでもっと準備しなかったんだろう? 適切な専門家に何故協力してもらって会見に挑まなかったんだろう? 誠意を見せたかったのかな、、 渡部さんの周りの大人は想像力が足りないのか、本人が矛盾を感じながら会見しても…とそっちに関してもモヤモヤした。

謝らずに逃げていたことによって、逃げられずに観念してから謝罪しても誰も信用してくれなくなる。今まで築き上げてきたものまで全て失ってしまう。

逃げたくなる場面でも、逃げずに正面から受け止めて早い段階で謝る事が、ほんとに生きていく上で何より大事なことだと痛感させられた会見でした。

失敗した時にどうするべきか?

人は、失敗することだってある。その時にどうするべきか?
まずは、痛い思いをすることが大事。
痛い思いをすることによって、どうすれば同じ失敗を繰り返さないかと考えるから。

その為には人としての感受性を磨いておくことが大事になってくる。

失敗をしてしまう人の典型タイプは、人の痛みがわからない人。失敗をしても痛い思いを感じない、誰かを傷つけるような失敗をしても何も感じないような人は改善策を考えようと思わないから。
今回の渡部さんが、まさにそうでした。

下手に傷を浅くしようと画策したり、隠滅しようとしたり、策を講じようとジタバタしようとするほどドツボにハマる。素直に受け入れて痛みを知ることが一番大事なことだと改めて思います。

「失敗しても評価が高い人」が失敗した時に大切にしていること