最近は、美術館でガイドツアーが多くありますよね。
私もあれば参加するようにしています。
以前は、自分の思うまま感じて楽しめばいいんじゃない?と思っていたのが、
一回、ガイドツアーに参加したことがきっかけで、考えを改めました。
作者の想いであったり、背景を知れること自体が嬉しいし、そもそも興味深い。
それを理解した上で再度作品を存分に堪能することができるなんて、ほんと贅沢。
すごーく感慨深く・・
というより単純に面白かったというのがホントのところ。
知らずにいるよりも知ってて見るほうがいい!って素直に思ったんですよね。
そんな訳で、もちろん、ここベネッセハウスでも参加しました。
パークとミュージアムでそれぞれある、とのこと。
・・勿論、どっちも聞きたーい!!
ということで、ホテルスタッフさんの解説によるアートツアーを夜と翌朝にそれぞれ参加しました。
ベネッセハウスに泊まる特典の中でも私は一押しのサービスです!
結果、アートツアーがどうだったかというと
パークは特によかったです。
説明を聞かなければ全く理解せずにスルーしてしまう‥
実際に思いっきりスルーしていました 汗
特にアートは人それぞれの楽しみ方があるけれど、
行かれる方がいるとしたら、私は個人的に絶対お勧めしたいなぁ
例えば、モノクロで水平線のみをうつした作品についてちょっとご紹介。
パークでは杉本博司さんの作品が数多く展示されてますが、その中でも印象的な作品です。モノクロで綺麗に二分割された水平線のみをうつしたもので、直島では至る所でお目にかかれる作品。
普通に見たらなんてこともない、シンプルすぎるくらいの単なるモノクロな水平線。
最初に見た時は、波風も立ってないので、水平線?一体これは何だろう?と首を傾けました。
きっと深い意味があるんだろうけど、全然わかんないわ、とすっかりお手上げ状態。
そんな想像力が欠如した私にとって、解説は目から鱗。
やっぱり、めっちゃ深かった。。。
今も昔も全く変わらない景色が海の水平線。
現代人も太古の人々も同じ景色を見ることができる。
それをずーっと永遠に変わらない景色として考え、作品としたんです。
でも、実際に撮影はとても容易ではなかったとのこと。
少しでも波が立っていたり、なにか自然なものでも人工的なものでも
映り込んだらそれはもう同じ景色ではない。
・・ということで、このひとつの作品を撮るのに1週間以上をかけてその瞬間を捉えているんです。
それに加えてびっくりたまげたのが、こちらの作品はミュージアムにも島のあちこちにもたくさんある作品ですが、けれども、すべて同じ作品じゃない
実は、様々ないろんな国の水平線を撮影したものなんだそう。
同じ場所で撮った訳ではなく、カリブであったり様々な場所で
同じ瞬間の同じ景色を捉えてる訳ですよ。
しかも、この展示。
屋外に展示されているものをよーく見るとわかるんだけど
この瀬戸内海の水平線の高さに合わせてあるんです。
ミュージアムにある何点もある作品はもちろんのこと、いろーんな場所にある一見見過ごすような
ちっちゃ~ぃ作品も全てです。
↑撮影の仕方間違えたわ。。。
水平線の高さを妄想します。
杉本博司 「タイム・エクスポーズド」
公式サイトベネッセアートサイト直島より
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