海外旅行ができない昨今。
早く元通りの世界になりますように、と願いを込めて、過去の旅を振り返るシリーズ。
今なら翻訳機で苦労しないけれど、電子辞書が大活躍した時代のお話です。
英語を全くといって喋れない私が何を思ったか海外へ一人旅 ピョーン。
飛行機とホテルだけ予約し全くの個人自由旅行。
行き先は…
ボンジュール
カフェと雑貨が大好物なわたくしが、
行ってみたくてたまらなかった国!
それが
おフランスとフィンランド。
優雅に街を散策したり、カフェでお茶したり、
かわいい雑貨を探したり、写真いっぱい撮って、
と
そんな旅になった・・
はずだったのに。
がっ! がっ!!
最初からとんだ‥てんてこに巻き込まれたのです。。。
初めての一人旅
初めてのヨーロッパ
飛行機のチケットとホテルしか取ってない完全なフリー旅。
しかも英語が分からない&話せない。
…という諸事情もあり、急に思い立って旅立つ直前に電子辞書を購入。
なんかあれば助けてね。
あと、ヨーロッパへのフライトだし、荷物が出てこないって聞いたこともあるしなぁ。
…と思い至り、生活に困らない程度の手荷物をスーツケースには入れずに手荷物かばんへぎゅうぎゅう詰めまくり機内へ持っていくことに。
今は厳しいから液体の機内持ち込み用に決められてるサイズのケースに小分けしたボトルを詰め詰め。
(おかげで異国でも毎回誉められた。 エヘヘ)
そんな訳でスーツケースの中身はほぼカラッカラ。
ま、そんな保険をかけながらも
まず行く先は極寒の地PARIS。
機内の空調もわからんし、厚手の服を着込むよりも調整できるように薄手の服を上下ともに何枚も着込む私。
そんな下準備をしつつ、友人がセントレアまで見送って下さるーとの事で空港まで車で向かうも…
…雪ですやん。
吹雪やん。
てゆーかありえんくらいの強風。
「コレ…飛ぶん…?」
ってゆぅ心配が頭をよぎるほど。
空港に着くとやはり若干てんてこ。
私の便は結局二時間遅れ。
(後で聞いたら友人は屋外にあるスカイデッキで強風に弄ばれながらずっと待っていてくれたらしい。 余りの暴風にデッキにいる人は皆無だったらしい 涙)
わたし、乗り継ぎなのにーっっっ
確か乗継の時間はそんなに余裕はなかったはず。
完全に乗継に間にあわないじゃん。
あっちで振替かぁ…。英語だろうなぁ…
大丈夫なのかしら? 私。。。
なんてぼんやり考えながらも、機内はそれなりに有意義に過ごせて、
こんな綺麗な朝焼けと雲海の景色に感動。
窓にピッタリと張り付いて見入ってしまいました。
現地にそろそろ近づくかなーという頃になり機内アナウンスが。
う゛ぞでじょぉぉ
全世界的に天候が荒れてるの?
現地は大変な悪天候により混乱しているとの事。
そして到着したヘルシンキ空港は乗り換えの拠点なのでヨーロッパ各地に飛ぶ皆様が多数。
人・人・人
もんのすごくごった返ってる。
人の波をくぐり抜けて何とか乗り換えのカウンターに急ぐも人の波でなかなか進まず列も進まず。
でもさすがやなーって思ったのが外人さんばっかりだったけど、慣れてていつものことなのかみんな余裕なの。怒ってないの。
ビールをぐびぐびしながら時間を楽しんでるかのよう。
「いやー。参っちゃうねぇ。」と笑いながらビールを飲む。
内心、日本だったら怒号が飛び交い嫌な気分になるのになぁ…。
やっぱ外人っていいなぁ。
こうゆぅゆとり余裕を持ちたいもんだなぁ~…と自分の現状を忘れひとりでうっとり。
それにしても列が進まず…次のパリ便の時間が差し迫る チクタクチクタク
本当なら1日に何便かあるのに悪天候のせいか今日はあと1便しか飛ばない模様。
これで間に合わなかったら私どうなっちゃうんだろう…
とビビっていると、ようやく私の番に・・
明らかに出発時間を過ぎております。
どうなっちゃうんだろう?
チケットをみせて手続きをしていると…なんか言ってる。
今、聞きたくない単語が聞こえたけど…まさか、ね 汗
思わず聞き返す私。
『トゥ トゥ トゥモロー!?!?!?』
イエス と普通のお答え。
今日は宿をとってくれみたいな事を言われ…
う…
ホントなら昼下がりにはPARISにいるんですけど…。
今頃は余裕でセーヌ川のほとりに佇んでるはずなんすけど。
なぁ~んてぼんやり考えていたりバタバタしてて、気づけば結局最寄りの空港ホテルに着いたのが深夜。
なんでこんなとこにいるんだ?(笑)と思いながらも、
私のスーツケースは一体どこに!?とゆぅ疑問を抱きながら、
手荷物があってほんとによかったぁぁ(;O;)…っと自分の持ち込み鞄に抱きつきスリスリ。
電子辞書も大活躍で『トラブル』の欄が使えること使えること。
…普通つかわんて。
すっかり行方知れずとなったスーツケースの心配もあったから、
いちお予習しながら(英語とフランス語の両方で) 異国の地で眠りにつく私。
早朝にホテルを出て、
飛行機に乗っていざおフランスへ。
ふぃ~ と汗をひと拭き。
そして…
ありませんでした
わたしの…
バギジ…
マイ バギジぃぃーーーーーーーーー
(※baggage=バゲッジ=荷物のこと)
何度お伝えしたでしょうか。
バゲッジ バギジィィ、と。
マジで電子辞書持っててよかった(泣)
宿泊先のホテルまで届けてくれることに。
ホッと胸を撫で下ろしていると、
かばんの行方を探してくれてる間にある女性に声をかけられる。
『あのぉ~…日本人の方ですか?』
ハイ
あ。1人で来てたっぽいアジア系の女の子だ。
私も気になってたんだけど、散々前の空港で日本人かな?と思うと口からは流暢な北京語が…ってことばっかだったから、今回もそうかと思ってあえて話しかけなかったんだ。
『やっぱり荷物ないですか?』と話しかけられ、
2人でテンパりながらも呑気に
参っちゃいますよねぇ〜 こんなことになるなんて〜
っとさすが海外に女一人旅をしちゃう強者な私たち。
お互いに『いい旅にしましょー!』
とエールをおくりあい空港を後にしました。
まるまる1日遅れてのパリ。
私、次の国に行くため…
早朝には飛び立つんじゃん!!
半日しかなーい!!
とりあえずオペラ座行きの電車に乗りパリ市内へ。
モンマルトルに無事辿り着いた時には誰よりも感慨深い。。。
どこを切り取っても写真集になる風景に心癒やされ、散歩しながら自分なりに満喫~(・∀・)
『アメリ』が好きな私は大興奮
やっぱ一週間くらいはゆっくりしたいなぁぁぁ
駆け足で通り抜けるには勿体無さすぎ。これは。
パリ&ヘルシンキ編② パリ到着の夜。 パリらしいプチホテルのお部屋で寛ぐ私の傍にはスーツケースの姿はなし。 …未だに届かないんですが? ...